何事も経験です。
散々言い古された言葉ですが真理です。

我が生涯において、ぜひまた遊びたいけど、出来ればもうやりたくないゲーム!という相反した評価をせざるを得ない傑作ゲームを紹介します。

そう、ディプロマシーです

ディプロマシー
2〜7人、12歳〜、180〜300分
ディプロマシーは第1次世界大戦頃の欧州諸国を舞台にした交渉ゲームです!

プレイヤー達はヨーロッパの列強7国の1つを担当します。
地図を模したボードの上に各国の陸軍と海軍の駒(ユニット)を配置し、他国と交渉しながらそれらのユニットを進軍させてヨーロッパの覇を争います。

確か地図上にマーカーの置いてある拠点都市の半数以上を独占するか、規定ターンが終わったときに1番拠点都市を制圧してた人の勝ち

やることはすごくシンプル!
基本的にはユニットの移動をするだけ。


毎ラウンド自分の国のユニットをそれぞれどう動かすか決めて、指示書に書きます。
あとで各国の指示書を同時に公開して、すべてのユニットを動かします。
それだけ!よしやろう! 

◼︎補足そして交渉について
ユニット間に強弱はなく、同じマスに入ろうとしたら引き分けで弾かれます。
がしかし他のユニットに支援されていると、より支援の多い方が相手を追い出せます。

自分の国以外は全て敵で全て味方
他の国の力も借りなければ、他の国に勝てないって感じのバランスになってます。
ということで交渉の力が効いてきます。

このゲーム、行動指示書の提出まで自由な交渉の時間があります
部屋のまんなかで隅っこであるいは廊下に関係国を呼び出して、根気強く自由な交渉ができます。

ここで堂々と支援の約束を取り付けたり不可侵条約を結んだり、あの国みんなでどう分譲する?なんて話もできます。

図: 開幕早々、オーストリア消える

そして、エゲツない裏切りも当たり前のように発生します。

そう、全ての約束や交渉が守られる保証はありません
もちろん、あの国は約束を守らなかったからみんなで制裁を加えようって提唱しても構いません。
そのみんなが従ってくれる保証はないのです

◼︎感想まとめる方向へ
いざ遊んでみると、欧州とはなんと狭い。
こりゃ争いがなくなることはないわ
お互いが凶器を持って四畳半で雑魚寝してるような緊迫感。

敵の敵は味方ということで、接していない国とも話すことはいくらでもあって交渉がほんと忙しい

いまぶつかっているようにしか見えない国でさえ、ある箇所を膠着させてそのまま別方向へ共同進軍してるので関係良好とか、平常運転。


当たり前に信頼できるってことがいかに素晴らしいことか、改めて思い知ります。
何も信用できないということは、かくも心休まらず疲れるものなのかと
ゲーム中、自販機がお金入れたらちゃんと商品を吐き出してくれるだけで感心できます

すっごい貴重な経験ができるゲームなので、ぜひ遊んで欲しい!
ただ、すっごく疲れるしストレス荷重も高く、軽く人間不信にもなれるので人を選ぶゲームです。

それでも、機会があればぜひ試して欲しい傑作ゲームだと思います!

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト