眠れない夜に数えるもの、ヒツジ。
もこもこした毛玉、ヒツジ。
急激に数が増えること、ヒツジ算式。いや、それはねずみか。

もこもこ毛玉もといヒツジを、さまざまな厄災にも負けずひたすら増やす1人用ゲームの傑物、シェフィを紹介します。

シェフィ (Shephy)
1人、12歳~、15分
このゲームには主にヒツジカードとイベントカードがあります。

ヒツジカードは1,3,10,30,…,1000という単位のヒツジの群れです。
イベントカードはヒツジを増やしたり減らしたりする内容が書かれています。

ヒツジカードのストックから1ヒツジを1枚場に出して、イベントカードの山札から5枚のカードを手札として準備完了です!


ゲームはいたってシンプル。

1.手札からイベントカードを使用する
2.ヒツジが増減したり何かが起きる
3.手札が常に5枚になるよう補充する

これを繰り返して、最後には山札も手札も全て使い切って1ラウンド終了です。

捨て札を全て回収してもう一度山札を作り、計3ラウンド行います。
もちろん途中でヒツジが絶滅したらそこで即負けとなります 

見事1000ヒツジを召喚出来れば勝ち。
出来なければ黒ヒツジ(仮想敵です)が1000ヒツジになってしまい、勢力争いに負けるというストーリーだったような 

ただ、例えば1ヒツジを3体集めても3ヒツジは入手できません。
ヒツジをより上の桁にまとめるには、専用のイベント「統率」を使わなきゃいけません。
しかし下手なタイミングでまとめるとヒツジカードを捨てるようなイベントで即絶滅してしまいます 

とにかく良いイベントも悪いイベントも全て使わなくてはなりません。
しかし中にはそのまま使えば即絶滅級の凄いヤツがいくつかあります。



ヒツジも大変だなぁ・・・。
この辺りはネタバレが少ない方がインパクトがあって面白いと思うので、効果はナイショで。

まずは潔くヒツジを捧げましょう 


しつこく繰り返しますが、シェフィは1人用ゲームです。
パソコンでスパイダーソリティアやマインスイーパーをする人が多いように、アナログ1人用ゲームにも一定の需要があるものなのです!多分。

そんな1人用ゲーム、すなわちソリティアのなかでもシェフィは最高峰の1つだと思います。



推し1000ヒツジ。カードは一枚ずつイラストが違います。

全体的に素晴らしくゆるいデザインと、厳格に設計されたカード内容。
内と外のギャップの振れ幅が大きくてかなりシビれます 

難易度調整も素晴らしく、初見ではまずクリアは無理。
というかあえてヒツジに降りかかる厄災の厳しさを知ってもらいたい。
そしてそれに立ち向かう対策を考えるところが本番。

そうするとなんとかクリアが見えてきて、よしやってみるか!となるちょうど良い難しさだと思います。

ルールが簡単で、かつ何度も手軽にプレイできるという点も重要です。
これによって、次はあーしようこーしようという試行が自然に誘発されます。

ある程度イベントの内容や割合が分かってくるとパズル的要素が高くなってくると思います。
自分の持ってる情報を材料にして、いかに状況を乗り切るか。
上手くいったときの満足感はひとしおです。



久々にプレイして、スコアアタック。
なんとか7000ヒツジ達成の図。
ドヤァしてますけど、1人用ゲームです。
周りには誰もいません 

1人でガッツポーズとかしてますけど、1人用ゲームです。
周りにはだr... 


また公式ページにて、サブストーリーと追加ルールが紹介されています。
かくいう私もそれを見て久々に引っ張りだした始末です 

また、生みの親ポーン氏によるデザイナーズノートは誕生秘話としても、ゲーム制作の体験談としても秀逸ですよ。 

そして2016年、ついにアプリゲームとしてもリリースされました。


総評すると、なんだかんだで思い出すとやってみたくなる、長く遊べるゲームです。
解いたらハイ終わり、とならないところが非常に良いです。
あと、とにかく可愛い。

1人用かぁと抵抗を持たず、ぜひいろんな人に体験して欲しいゲームです。